TOP 導入事例 建設 カナデビア株式会社 様

業種

建設

管理負担を軽減しつつ、規則的な計測を可能に。
迅速な危険察知で、よりタイムリーな熱中症対策へ

カナデビア株式会社 様

2025年6月の労働安全衛生規則の改正によって、職場での対策が厳格に義務化されるなど、いま企業のコンプライアンスを語る上でも熱中症予防は重要な要素になっている。業界を代表する企業ならば、向けられる目もより厳しいはずだ。1881年に創業し、長く関西経済界における主要企業の一つとして事業を展開してきたカナデビア株式会社。あらゆる面から従業員の安全衛生に取り組む中で「暑さ指数(WBGT※)」の計測にも早くから取り組んできたものの、運営の効率や確度に課題を感じ「SisMil」を導入した。

※WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature

左から、菅部長、松岡課長、今井室長、大貫部長の写真
安全衛生統括部 安全衛生企画部長 大木 勲 氏
所在地
〒559-8559
大阪市住之江区南港北1丁目7番89号
設立
1934年5月29日
資本金
454億円
従業員数
12,964名(2025年3月)
事業内容
ごみ焼却発電施設、海水淡水化プラント、上下水・汚泥再生処理プラント、舶用エンジン、プロセス機器、精密機械、水門、防災関連機器等の設計・製作など

お客様の課題

  • 現場ではWBGTを手動で計測していたものの、実施が不規則になったり、情報共有にタイムラグが起きたりしていた。

  • 本社の安全衛生統括部では、各拠点の現場状況を把握する有効な手段がなかった。

  • コンプライアンスの観点からも会社に「従業員の安全」が求められ、熱中症対策においても、より確実な実施が重要に。

SisMil導入

導入後の効果

  • 自動で計測・送信が行われ、安定した測定や、タイムリーな熱中症対策ができるように。担当者の管理負担も軽減。

  • 各現場の測定値がクラウドに自動でアップロードされるため、本社でのリアルタイムな状況把握はもちろん、本社からの注意喚起も可能に。

  • SisMilの導入効果がクチコミ的に社内で広がり、導入する拠点が拡大。グループ全体の安全向上が期待される。

導入の背景

熱気や湿気がこもりやすい屋内、過酷な気温になる夏場の屋外

2024年10月、「日立造船株式会社」から社名を変更し、生まれ変わった「カナデビア株式会社」。現在は造船業を分離し、「環境事業、機械事業、社会インフラ事業、脱炭素化事業」を中心に展開。特に、中核事業の一つ「ごみ焼却プラント」は全世界で1,660件以上(2025年9月時点)の受注実績を有し、国内外の自治体や企業から高い評価を得ている。そんな事業の各現場で、近年やはり問題となっているのが熱中症だという。例えば、環境プラントでは屋内に炉があり、稼働中は熱がこもりやすく、温湿度が上昇しやすい。また、炉内での作業では防護服を着装することもあり、熱中症リスクがさらに高まる。そして、建設事業では屋外での作業が多く、猛暑における就労は非常に過酷となっているそうだ。

本来の業務の傍らで、決まった時刻に計測するのが難しい

大木部長:当社では「安全最優先」の意識の下、作業現場の環境改善や安全対策に力を入れてきました。現在、これを主導しているのが「安全衛生統括部」です。さまざまな取り組みを実施する中で、熱中症対策は重要な事案となっており、そのために現場をどうマネジメントしていくかが、会社として重大な課題となっています。
各現場では熱中症対策として、送風機などによる個別の温熱対策、作業者への声掛けによる注意喚起、定期的な休憩・水分補給などを適宜実施。また、計測担当者がWBGTを手動で測定し、危険な場合には従業員への注意喚起や作業の中断をしてきました。ただ、本来の業務との兼ね合いから計測する時刻が一定せず、危険の把握が遅れたり、情報の共有にタイムラグが生じたりして、軽度の体調不良者が発生することも。このような問題を把握し、安全衛生統括部ではWBGTの計測システム導入を検討し始めました。

安全衛生企画部長 大木 勲 氏 写真
安全衛生統括部
安全衛生企画部長 大木 勲 氏

導入の効果

WBGTの計測・共有が自動化、各拠点の担当者への負担を大幅軽減

大木部長:2022年7月、熱中症対策をテーマとした展示会で出会ったのがSisMilでした。WBGTを決まった時刻に自動計測すること、測定値がクラウドへ自動送信され各拠点の管理監督者がリアルタイムで確認できること、広い拠点内を移動しながら計測する手間が省けること、などから興味をもちました。また、危険な状況となった際には自動的にアラートを発してくれる機能があったことも大きなポイントでした。

そして、本社からも遠隔で各拠点の状況を把握することができ、安全対策において非常に有益なシステムになると思いました。これを、SisMilを使わずに行おうとすれば、各管理監督者から頻繁に状況報告を入れてもらうしかなく、現実的ではありません。また、拠点ごとにログデータが保存されていることで、もし事故が発生してしまった場合には、当時の状況を数値で再確認できます。SisMilのような運用ができるシステムは他に見当たらず、すぐにご相談させていただき、翌2023年から複数現場で試験的に導入を始めました。

現場も、本社も感じた、確かな効果。クチコミ的に社内で広がるSisMilの有用性

大木部長:2023年の初導入以降、環境プラントなどの当社で運営管理している施設では、複数年にわたり利用を継続しておりました。また、インフラ建設の現場などでは、工事期間に合わせて個々に導入を判断しており、当社全体としては少しずつ利用が増えています。この理由は、やはり現場での高評価です。SisMilの有用性を実感した拠点での評価がクチコミ的に広がり、他の拠点の関係者にも伝わったことが背景にありました。当初の期待通り、自動計測による管理の効率化や省力化が実現しました。そしてリアルタイムに状況を把握して早めの対応ができており、特にアラートは非常に有効な機能として活用できているようです。

また、2025年から一部で採用したデジタルサイネージコンテンツは、現場の管理監督者だけでなく作業員にも大変好評です。作業員自らが、現場の危険度を具体的な数値やテキスト、フェイスアイコンなどで分かりやすく知ることができました。それによって一人ひとりの注意意識が高まり、暑さ対策をしようという動きが増えました。いちばん変わったことは、事前準備です。作業へ入る前に現場の状況が分かるため、熱中症予防グッズなどを用意していくようになり、サイネージを設置した現場において、今のところ熱中症の発生はゼロです。

ごみ処理施設の炉室内に計測器(子機)を設置
ごみ処理施設の炉室内に
計測器(子機)を設置
システム構成概要

本社では、やはり一元管理の視点において、非常に有効なツールだと評価しています。刻々と変化する各地の現場状況が可視化され、危険に気づくことができます。事前に天気予報などで気温が上がりそうな地域を把握し、実際にWBGTが危険な数値となった際は本社からも声掛けをするよう、現場の状況を注視しています。管理画面も、グラフ表示などの機能が多彩で大変分かりやすいです。

導入作業においては、オーク情報システムのご担当者様が事前に現地調査をしてくださり、大変スムーズで特にトラブルなどは起きていません。SisMil自体ではなく、ネットワーク接続の弱さや太陽光によるサイネージ画面の見づらさといった設置環境に起因する問題はあったものの、ご担当者様が現地へ赴かれ、細かく対応いただき感謝しております。

グループが掲げる使命を実現するためにも、SisMilを有効活用したい

大木部長:現在、サイネージでは測定値を場所名で表示していますが、施設図面上に計測位置と測定値が表示されれば、もっと分かりやすくなるでしょう。SisMilには、それができる新しいコンテンツサービスができたとお聞きしました。また、WBGTの変化に連動し、音声で注意喚起を自動放送してくれるオプション機能もあるとのこと。ぜひ利用を検討したいと考えています。

当社グループのブランドコンセプト「技術の力で、人類と自然の調和に挑む」は、現場で日夜作業にあたってくれている方々の、安全を犠牲にして成り立つものであってはなりません。むしろ、全従業員の安全・安心とセットで実現されるべきものです。当社では基本、現場で使用する機器やシステムは、各拠点が主体となって選定・導入します。よって、安全衛生統括部としては、SisMil導入を積極的にバックアップしていきたい考えです。当社の経営陣からは、拠点や部署の枠を超えた「横の連携」を活性化する方針が出されています。我々安全衛生統括部としては、関連会社やグローバルという視点でもSisMilを紹介し、グループ全体の安全向上に寄与していきたいと思っています。

※本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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