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オーク情報システムのメールマガジン

編集後記(メールマガジンvol.7)

システム規模の大小を問わず、ますます注目を集めているクラウドコンピューティング。ひとくちにクラウドといっても、さまざまなサービスが展開されているのはご承知のとおりです。
クラウドのサービスを実際に利用する場合、その有用性を評価するための大きなポイントになるのは、何と言っても、

(1)システム構築期間の短さ
(2)カスタマイズの柔軟性等による利便性の向上
(3)ハードウェアを中心とした運用コストの削減

の3つと考えられます。いわば「早く、良く、安く」という側面を中心に各種クラウドサービスの評価が行われているわけですが、これからは、これら3つに加えシステムの安全性がより本格的に語られることになると思われます。

今回の大震災を受け、大規模なシステム障害にどう備えるかということが、今あらためて問い直されています。利用者それぞれが個別に維持してきたバックアップやリカバリのためのシステム。これをそのままクラウドに代替させてはどうかという検討が進んだ場合、クラウドサービスにおける「ディザスタリカバリ」(自然災害などで被害を受けたシステムを復旧すること)としての性能の高さがより厳密に評価されることになるでしょう。
このことは、データセンターの所在場所がどこにあるか、といった単純な問題だけを意味するのではありません。万一不測の事態に陥った場合、システムやデータのリカバリをいかに迅速に行うか。これを考えるには、事業者から提供されるサービスレベルにばかり依存するのではなく、あらゆるケースを想定した利用者側の体制を整えることも当然必要になります。
ディザスタリカバリに関する考え方は、長期的に見て、ITインフラの維持復旧という従来の観点から大きくシフトし、操作が不能になったアプリケーションやデータを、クラウド上でいかに安全に実現していくかという観点が中心になってくるのではないでしょうか。(小菅憲雄) 

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